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「嫌われる勇気」を読んでも勇気がでない方へ

公開日: : 未分類

この本がベストセラーになるというのが僕には信じられない。

この本を読んだ感想は、とても難しいことが書かれている本だと感じたからで
みんな本当にこの本が役に立っているのか疑問だからだ。

 

僕の感覚では、この本を読んで実践し人生を変えることが
出来る人はほとんどいないだろう、と正直にいうと感じるのですが
その理由は何を実践していいのか、本には書かれていないからだ。

嫌われる勇気が絶賛されているのは常識(この場合はフロイト的な
心理学へのアプローチ)とは異なる人生の捉え方が書いてあるからだけど
それを知ることと、身につくまで実践することには大きな隔たりがある。

 

というわけで少しでもそんな「嫌われる勇気難民」の救いになればと
僕なりに「嫌われる勇気」で得たことをまとめたので
実践のヒントとして参考にしてください。


この本は謎解き部分が隠された火曜サスペンス劇場で、
このドラマには船越栄一郎はでてきません。

事件は起きるけど、解決のヒントだけが与えられ
ハッピーエンドという形で唐突にドラマは終了するため
視聴者にどうやって解決したのかは謎であり
視聴者は「???」状態に陥いるはず。

この本に書かれていることはとてもシンプルで、
実践するべき内容をことばにすると

過去の自分でも未来の自分でもなく、「いまここ」の自分を見つめましょう

これだけ。

じゃあなんでそれができないのかというと

P5ページのイントロを引用すると
「人は誰しも客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味付けを施した
主観的な世界に住んでいる」と書かれているように

自分の課題を見つけ、自分とは何かを見つける作業を繰り返すたびに
自分の主観をはなれ、自我を超えた本質に近づこうYO!
ということなんですが

これだけ聞いて、よーしパパ本質について考えちゃうぞとは
絶対に思いませんよね。

じゃあどうやってそれを考えればいいんだよって普通思うはずだからです。

 

なので「嫌われる勇気」に書かれている

原因論から目的論とか
理想の自分を妄想してないで健全な劣等感もてよ、とか
課題を分離しろとか、
もしも◯◯って考えるのやめろよ、

といった比較的簡単に実行できそうなことを、まずは実践してみようかなと
思うんじゃないでしょうか。

ただし、

本文中で哲人は課題の分離はとても難しいと言っているように
上記にあげたことを実践するのだってとても難しいはずです。

 

 

じゃや何からやればいいんだよ、とイライラが増してきた所で
僕はこれから始めればいいんじゃないかという部分がありまして

それは

「嫌われる勇気」では人生を変えるためには勇気が必要であり
その勇気を持つ方法は、他者から必要とされているという共同体感覚を持て、
というざっくりとした答えを教えてくれるんですが。

 

この共同体感覚とか他者貢献というのがあまりにも謎すぎる感覚なので
自分なりに答えをだしてみました。

 

というわけで長い前置きが終わりこれから本題にはいります。

justicu78

本稿冒頭で「嫌われる勇気」をとても難しい本だと書いたのですが
他の人はどんなところに躓くのだろうと思って
アマゾンのレビューを見てみたのですが

評価が別れる点は書いてあることに真新しさがないことからか
(アドラーの理論自体は100年前の理論なので真新しさがなくて当然なんだけど)
よくある自己啓発書に書かれていることと同じで
どうやってこれを現実の自分の生活に役立てればいいのかがわからない

という意見を多く見かけましたのでこの点を踏まえて
「共同体感覚」について考えて見ました。

 

まずは先程も引用した文をもう一度紹介すると、
「人は誰しも客観的な世界に住んでいるのではなく、自らが意味付けを施した
主観的な世界に住んでいる」

つまり主観には自分の決めた見たいと思う世界の姿が反映されているので
世界を正しくみることができないとアドラーは言っているわけで

どうやら主観にこびりついている自分の見たいようにしか世界を見ない
という状況がどうやら人生を変える邪魔をしてそうだなと仮定できそうです。

僕はこの本の主題を、「いまここ」の自分を見つめる、だと考えているのですが
自分を見つめるというと独りで永遠と、自分について考えるイメージを
もつかもしれませんが、

アドラーは人生を変えるために迷ったら、他者貢献に立ち返れと言っているので

共同体感覚を理解するにはとにかく、人と横の関係を作るしか無い
そのためには他者から必要とされている貢献感をもつしかないが
アドラーは貢献感は自分が感じればいいと言っています。

 

じゃあどうやって貢献感を持てばいいのかというと

 

その方法として僕が注目したのはP107にある
「人は対人関係のなかで、私は正しいのだと確信した瞬間に権力争いに
脚を踏み入れている」という文章です。
「自分が正しい」という思いを捨てる
まずはここからスタートするべきなんじゃないかなと思います。

この自分が正しいという思いを捨てる、ことで
自分が見たいようにしか世界を見ないことからも抜け出せるのではないかなと。

 

で、具体的にどうするべきかというと弁証法で物事を考えろということです。

 

弁証法とは踏まえて乗り越えることで
Aというテーゼが合った時に自動的にBという対立したテーゼが生まれますが
そのどちらの要素も完全になくさずに内包したCが産まれるというものです。

例をだすと「嫌われる勇気」も弁証法を使って書かれている部分がほとんどで、

先生と青年の会話を思い出してください
先生の話に青年はほとんど猛烈に反対しますよね。

その反対意見にたいして断固として自分の意見を押し通す部分もありますが
先生は色々な例をだしたり表現を変えたり、
時には青年の意見を取り入れたりしながら
お互いの思考を高め合っていきますが、これが弁証法です。

 

それに対して討論とは、反対の意見を持つものどうしが意見を戦わせて
論破するのが討論で、最初から青年は討論を哲人に持ちかけているのに対して
哲人は弁証法を起こすためにずっと青年と対話するという表現をしていますし

青年のことを若い友人だとして敵ではなく仲間として接していますよね。

青年は自分が正しいと思いこんでいるが
哲人は青年の意見に絶対に反対で自分の哲学が絶対に正しいという
態度で接していないから他者貢献ができるわけです。

もう一つ弁証法の例をだすと

まんじゅうが食べたい、でもパンもたべたい、じゃあアンパンを食べよう。
という考え方も弁証法です。

ではこれらを踏まえてどうやって実生活の中で弁証法を使うのかというと
せっかく手元に弁証法で書かれた本があるのですから

嫌われる勇気を使って実践してみると自分が哲人と対話をすればいいんです。
青年の文章を読まずに、哲人が話す内容に対して
自分なりに反論してみてください。

 

もちろん反対しなくてもいいです、要は哲人が話す内容に対して、
自分の意見を述べてみましょうということです。

意見を述べる際に最も大事なことは
与えられた問題に対して、仮説を立てることで、
それによって初めて問題を課題化できます。

例えば、「ライフスタイル」という単語を
アドラー哲学では、性格や気質、思考や行動の傾向と説明し、
狭義的に性格としてもいいと説明していますが

他の視点としては、性格に注目すると、性格というのは心理学上の定義として

幼少期に満たされなかった基本的なニーズの穴として捉えられていて
変えるものと言うよりは治すものとして捉えるのが
フロイトの流れを組んだ主流です。

アドラーの考え方とフロイト的な性格の考え方は
それぞれに異なる定義をもっているのでこれを統合できれば
自分なりの「性格」ということばに対する定義をもつことができます。

これがその人の価値を高める行為だと僕は思います。

僕たちは自分が正しいという思いを捨てることで他者の意見を聞く土壌ができ、
さらにその思考を通じて自分の価値を高めることで
他人により貢献することができる。

僕たちは相手の意見を否定することが無くなれば、何かを知れば知るだけ
新しい価値を生み出す可能性が高まる。

 

しかし、それは文章の中のある単語や誰かとの会話における
ある一言に対して思考を働かせることを意味するので
本を一冊読むのに膨大な時間がかかりますし、

 

誰かの話を腑に落とすのにもものすごく時間がかかります。

 

だから、アドラーは個人心理学を実践するのは数十年かかると言っていると思いますし
僕もこの本にかかれていることはとても難しいと感じるのです。
ここまでは完全に僕の私見ですが、何をするべきかは「嫌われる勇気」よりは
明確にしたつもりです。

あとは水を飲むのか飲まないかはあなた次第です。

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Comment

  1. 匿名 より:

    実に単純明快、素晴らしい。

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